ファイアウォールの設定を効果的に行うには、一般的には遮断する通信を選ぶのではなく、許可する通信を選ぶと言う発想で行うことが重要です。不要な通信を遮断したつもりでいても、その中には想定できない様々な通信が許可されていることが多いため、これを利用して不正なアクセスを行うと言うケースが非常に多いためです。近年のファイアウォールでは、設定を行う前はすべての通信が遮断されており、これに対して強化する通信を一つ一つ加えていくことで、これだけを許可する仕組みとなっています。例えばメールのやりとりやホームページの閲覧など、それぞれ許可する方法が異なるため、これを一つ一つ確実に行うことで不正な通信を防止することが可能となります。
ファイアウォールを設置する際にはそれだけでは充分では無いことも意識することが大切で、可能な限り細かく設定を行うことも重要です。社内の特定のパソコンしかアクセスできないようにするのも1つの方法で、その管理を徹底させることが良い方法となります。ファイアウォールを利用する際には一つ一つの端末に対する設定を個別に行うようにすることが大切であり、これによってトラブルが発生した場合の確認もスムーズに行うことができるようになるため、この点を意識することが重要です。ファイアウォールは攻撃を遮断するものではなく、必要な通信のみを通過させるものであることを意識することが重要なポイントとなっています。
