ファイアウォールというと耳にしたことがある人もいれば、全く知らないという人もいると思われます。ファイアウォールはインターネット通信に関する用語で、通信を遮断する火の壁といえばイメージしやすいです。役割としては、許可されていない通信を遮断したり、逆に許可した通信だけを通すといったセキュリティにおける重要な役割が挙げられます。つまりファイアウォールなしの環境は無防備で、通信の内容に関係なく何でも通してしまう状態だといえます。
逆に火の壁を設けて適切にコントロールが行われる環境であれば、不信な通信を通す前に管理者に確認したり、予め設定した条件で篩に掛けて遮断するといったことが可能になります。ファイアウォールは企業だけでなく、個人のパソコンにも標準で搭載されており、ネットワーク通信機器にも機能が備わっていることが多いです。企業の場合は従業員や部署単位ではなく、組織全体を外部との間で遮断したり、コントロールする形で設置が行われます。理由は内外の通信をコントロールするのが目的で、一括管理をした方が効率的かつコストが抑えられますし、不信な通信を見逃すといったことも避けやすくなるからです。
一方、ファイアウォールにはローカルエリアからインターネットへの通信を遮断する役割もあります。これはコンピュータウイルスが侵入した端末から、外部に向けて許可されていない通信を発見したり、遮断して情報漏洩を防ぐのが目的で、従業員の操作ミスによる情報漏洩も防ぐことができます。