ゼロトラストのメリットとデメリットとは

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ITIT・通信関連ゼロトラスト

ゼロトラストとは、ネットワークの境界に依存しないセキュリティの概念のことを言います。従来の「社内のネットワークは安全」という概念を前提とせず、全ての端末や通信を監視してその安全性を確認します。では、このゼロトラストのメリットとデメリットはどのようなものでしょうか。メリットとしては、境界線があいまいになったことでセキュリティ対策を講じることが出来なくなったクラウドサービスを安心して利用できるようになるという点が挙げられます。

また、自宅やサテライトオフィスなど働く場所を問わずどこでも安心してアクセスが出来るので、安全に業務を行うことが出来るという点もメリットです。一方、デメリットは、コストがかかるという点が挙げられます。ゼロトラストでは、社内のシステム等にアクセス許可をしたあとも常に行動を監視しなければならないので、ランニングコストがかかるのです。また、全てを信頼しないことにより、アクセス制限などの認証回数が増えることで業務上の利便性が悪くなるという点もデメリットと言えます。

以上のようにデメリットもあるゼロトラストですが、セキュリティ対策を怠ると個人情報や機密情報などが漏洩する危険性があり、万が一漏洩してしまった時の経済的・社会的損失を考えるとランニングコストの出費はやむを得ないといえるでしょう。このゼロトラストを導入する際の注意点としては、業務上の効率性を失わないように運用することが重要となります。例えば、範囲を拡大する時には事前に運用部門と調整し、業務に支障が出ないようにしたり、運用部署の業務ルール変更の際には必要に応じてポリシーの見直しを行ったりすることが大切です。

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